尿失禁でお困りの方へ

尿失禁とは?

 尿失禁とは「尿の無意識あるいは不随意な漏れが衛生的または社会的に問題になったもの」と定義されています。簡単に言えば患者さんが「尿が漏れて困る」と感じれば、それは尿失禁になります。

尿失禁の頻度は?

 女性を対象にした調査では、26.8%の女性に認められたという報告があります。また、40歳代以上では特に多いことが特徴的です。

尿失禁の原因と分類は?

 女性の尿失禁は原因によって大きく分けて4つに分類されています。

 1 腹圧性尿失禁

 「腹圧上昇時に、膀胱の収縮と無関係の尿失禁」です。簡単に言えば、くしゃみや運動など力がかかるときに尿が漏れることを言います。これは尿道過可動と内因性括約筋不全が原因です。 

  切迫性尿失禁

 「我慢することができない突然の尿意と共に生じる尿失禁」です。原因は排尿に関わる神経によるものとそうでないものに分けられます。

 3 混合性尿失禁

 1と2両方を合併している尿失禁です。

 4 溢流性尿失禁

 「尿が膀胱に充満し、尿道から溢れ漏れ出る尿失禁」です。排尿に関わる筋肉の力が弱くなることや膀胱から尿が出てからの通り道の障害によるものが原因と言われています。

尿失禁の治療

 尿失禁の治療は原因によって異なりますが、腹圧時の尿失禁がある方の治療法には骨盤底筋体操や内服治療があります。しかし尿失禁量や尿回数の多い方には、現在のところ手術以外の方法での根治は困難です。当院では TVT手術やTOT手術を行い治療しています。

TVT手術とは?

 TVTとはTension-free Vaginal Tapeの略です。図にあるように尿道近くに非吸収性のテープを通して、恥骨上部に固定する手術で、手術時間は約30分で約3日間の入院です。テープが尿道をしっかりと支えるため、尿失禁を予防する効果が高いという利点があります。

TOT手術とは?

 TOTとはTrans-Obturator Tapeの略です。図にあるようにこちらも非吸収性のテープを通すのですが、こちらは閉鎖孔という場所にテープを固定します。こちらも手術時間は約30分程です。

尿失禁 治療 根治 治る 

まずは受診または相談してください!

 尿失禁は周囲に相談もしづらく、そのためそのまま治療を行わない方が多いのですが、50代女性の4割を越える方が尿失禁であったという調査結果もあるほど、とても頻度の高い病気です。尿失禁という病気は直接命に関わる病気ではありませんが、日常生活の質を悪くすることは間違いありません。

 産業医科大学若松病院産婦人科では、年齢・職業・生活習慣・症状を考慮し患者さん一人一人にとって最適な治療方法(手術や内服治療)を検討・実施しています。尿失禁でお困りの方は是非一度受診してください。

受診について

 初めて受診される患者さんは、月曜・水曜の11時までに来院してください。

メールで相談されたい方へ

 自分で、またはご家族の方にお願いして、下記のアドレスに相談のメールを遠慮なく送ってください。できるだけ、迅速に返信いたします。

 

資料請求先                

〒808-0024               

北九州市若松区浜町1-17-1        

産業医科大学若松病院 産婦人科 吉村 和晃

メールアドレス        

yoppy@med.uoeh-u.ac.jp

電話番号 093-761-0090(代表)